原文
化粧研究への誘い
1.化粧を研究するということ
これまで,化粧に関する研究はほとんどなかった.その時々の,研究者の興味関心で断片的に論じられる程度であり,体系的な研究はなかった. 心理学者の Ellen Berscheid(1981)が,身体 的外見の真のインパクトを認めたくないという集団的意志が影響し,過去そして現在も研究や実践に影響を与えつづけていると指摘したように,身体的外見,すなわち顔に手入れをおこない,顔料を塗抹する化粧が,美醜の問題と関係するために, 研究が避けられてきたというのも,理由の一つである.すなわち,純粋に化粧を対象としながらも, それが与える社会のインパクトが,なにを美としなにを醜とするのか,美となるにはどのようにすればよいのかといったことだけに焦点があてられてしまうことでの,研究内容そして研究者への批判の懸念から,進展してこなかった.
そのような化粧研究に対して,化粧とはなにか, なぜひとは化粧をするのか,化粧をすることの意 味はなにかという素朴な疑問に端を発し,心理学 および文化史学の観点から研究をおこなってきた.
化粧研究の多くは,化粧品や化粧方法に関する 化学的研究もしくは歴史的研究に限定されてきた. そのため,化粧を社会的,文化的現象の一つとみ なし,化粧が我々の生活文化のなかでどのような 変遷・展開を辿ってきたについては,ほとんど究 明されてこなかった.
また,研究の多くが化粧は女性のものだというステレオタイプのもと,女性のみを対象としてすすめられてきた.そのため,男女を比較し,化粧の実態に迫られることもこれまでなかった.
2008 年に佛教大学に提出した学位論文『日本の生活文化における化粧』では,このような問題を解決しようと試み,化粧について一般にもたれてきた固定観念の打破に,果敢に挑戦した.
本稿では,その内容を一部紹介することで研究解説とし,化粧研究への誘いとしたい.なお,学位論文は『化粧にみる日本文化』(2009 年,水曜社)として,商業出版したことを付記しておく. まず,学位論文では,化粧が日常的な行動の一つであり,男女を問わず,しかも日本だけではなく,世界中でおこなわれているにもかかわらず, 化粧ついて深く語られてこなかったことを指摘した.化粧は具体的な社会的,文化的現象の一つであり,社会や文化,心理と密接に関連した行動様式・価値基準であり,それに基づく習慣でもある. したがって,化粧は社会や文化の発展の所産であり,投影図でもある.すなわち,化粧研究はたんなる興味本位のものではなく,社会や文化の将来の発展を見通す価値ある研究課題である.
このような化粧研究は,考古学,民俗学,歴史学,国文学,社会学,医学,化学,心理学など, 広汎な領域にまたがる学際的・総合的な研究であり,化粧の全体像を把握するためには,化粧の構造的研究と動態的研究が必要である.
構造的研究とは,時間の流れにあっても比較的変わらない性格をもち続ける心理・行動に焦点をあてた研究である.また動態的研究とは,時系列的な変化を繰り返す文化・風俗面に焦点をあてた研究である.この両面からの研究を通して,化粧の全体像をとらえ,化粧とはなにかについてあきらかにしようと試みた.
2.化粧とはなにか
化粧といえば,一般的には女性がおこなう顔料の塗抹行動を想起させる.それは外面,とくに顔面の健康を維持し,容貌を美しく演出するためにおこなわれる行動である.しかし,有史以来の化粧のすべてを,これでもって説明することはできない.化粧は,顔料の塗抹だけでも,また顔に限定される行動でもない.
化粧の語源には,「けはひ」「おつくり」「みじまい」「おしまい」などがある.「けしよう」という語は『源氏物語』や『枕草子』など平安文学のなかでも,美しく粧うという意味で使われるが,「けはひ」を語源とする「けわい」が鎌倉時代に入り, 身だしなみや身づくろいの意味として登場する. 室町時代には,「けわい」に「けしよう」が含まれるようになる.すなわち,化粧には大きく分けて, 顔料を塗抹し美しく飾る装飾と身だしなみや身づくろいという二つの意味がある.
化粧の目的や意義は極めて多様であり,複雑に絡み合っているが,基本的には「変身」と「よそおい」に大別できる.「変身」とは,素顔に色彩を施したり,眉を書き直したり,まつげを長くするなどして,構造的には容易には変えられない顔の特徴を操作し,印象を変えようとすることである. それは,マジック・タブー・護符や呪いの信仰的象徴としての化粧であり,防衛・カモフラージュ・隠蔽などを目的とした実用としての機能を含んでいる.他方,「よそおい」は,いつもの自分に手を加え,恒常的に一定の効果をめざす意図を込めた自己の改善である.それは,自分が他者に,このように認めてほしいという期待のあられであり, 他者からどのように評価されるかという懸念でもある.
3.化粧の変遷―その動態的理解
化粧は世界中でおこなわれているため,学位論文ではその対象を日本に限定した.そして,日本文化のなかで歴史的にどのように変遷・展開してきたのかを,「基層化粧時代」「伝統化粧時代」「モダン化粧時代」の三つの時代区分を独自に設定し考察した.
基層化粧時代とは,化粧が暑さや寒さ,太陽の光や乾燥といった様々な自然条件から肌を守るための実用的な目的をもつとともに,魔除けや治療といった呪術的な宗教的行動からはじまり,所属する集団への帰属意識の表明や性のシンボルなどとして展開していった時代である.この時代の化粧―イレズミ,赤色顔料による化粧,お歯黒などは,その化粧がおこなわれる地域や社会に関係なく共通している部分が多い.
初期は,男性にも女性にも,化粧に違いはなく, 生きるための必然性から化粧がおこなわれたが, しかし,社会のなかに支配者が生じるにともない, 化粧は従属性の象徴となる.男性が女性を,女性が男性を淘汰し選択する社会では,下位に位置する者が性的,経済的に優位となるべく,上位に位置する者に対して粧う.そして,母権社会から父権社会へと移行するに従い,化粧は主として女性のものとなっていく.
伝統化粧時代とは,化粧が社会や文化によって異なる気候風土,自然環境の違いに由来する美意識に基づき,さらには政治・経済・社会・文化・宗教との関連でおこなわれ,赤色顔料から白粉の使用への変化もあいまって発展・定着した時代である.
この時代においては,化粧は支配―被支配の関係でおこなわれ,とりわけ男性の化粧は,支配層であっても,自己より上位に位置する権力者との関係でおこなわれた.また,女性の化粧は男性との関係,とくに家長や夫への従属のなかでおこなわれた.化粧は,基層化粧時代のように,呪術や信仰,所属集団の象徴といった直接に生死にかかわるものではないものの,男女とも自己の所属する集団内で成功し,より有利に物事を運ぶ意味で, そのときの支配者の要求に応じておこなわれた. 貴族に代わって新しい支配層である武士が台頭すると,男性の化粧は,戦いを生業とする者が志向する戦闘的な勇猛で,豪気で,威武なものになり, 女性は封建社会における貞女をあらわす,無表情で,人形的,仮面的な化粧をおこなった.これらの化粧には,社会が好ましく思う習俗が反映しており,道徳・倫理そして化粧が相互に影響を与えている様子がうかがえる.
モダン化粧時代とは,化粧が技術の発展とともに進歩した化粧品や化粧法を用い,自己表現の手段として発展した時代である.この時代においては,化粧は支配―被支配の関係を離れ,展開していく.もちろん,伝統化粧時代のような支配層の影響がまったくなくなったわけではないものの, どのような化粧をおこなうかの自由が格段に広がった.
17 世紀,入念にされていた化粧に代わって,薄く自然な化粧がおこなわれるようになる.これは支配層である武士からの要求ではない.庶民生活のなかで,伝統化粧の静的,技巧的な特徴でもある厚塗りの化粧が不自然とみなされ,薄く自然な化粧が庶民の支配層に対する忍従の否定,そして自然で自由な人間性への志向の反映としておこなわれたのである.もっとも,武家の女性にとっては,表情豊かで自然であることは好ましくなかった.徳川時代から 20 世紀前半に至るまで,化粧を入念にすることが身だしなみであるという意識が残存した.しかしながら,一部の被支配層のあいだではあったにせよ,支配層の要求とは異なる化粧がおこなわれたという事実は,自然で流動的な社会や文化への志向が生まれはじめたことをあらわしている.実際,化粧がおこなわれたとしても,次第に仮面的なものではなくなり,その時々の生活様式の変化に合わせられるようになる.とくに,20 世紀後半以降においては,細分化された社会や文化のなかで,化粧は多様になり,質的にも深まりをみせるに至った.
基層化粧時代は,その化粧がおこなわれる地域 や社会に関係なく共通している部分が多いのに対 し,伝統化粧時代では,特定の社会や文化におい て共通した化粧行動や化粧意識が存在した.また, 伝統化粧が政治・経済・社会・文化・宗教との深 いかかわりにおいて発展し定着したのに対し,モ ダン化粧時代では,伝統化粧時代において存在し た共通化された化粧行動や化粧意識から解放され,多様な化粧行動や化粧意識が展開した.しかも, どのような化粧意識をもち,どのような化粧行動を選択するかは,文化や社会からの影響だけではなく,個人の志向や属性により構造化され,決定されていた.
4.化粧と個人―その構造的理解
化粧は社会や文化だけではなく,個人の志向や属性により影響を受けている.そのため,性格特性といった個人差要因が,いかに化粧行動や化粧意識と関連しているのかを検討する必要がある. 青年男女を対象に,彼らの化粧関心,化粧行動, 異性への化粧行動に対する期待についての調査をおこなうと,女性は男性から化粧をすることを期待され,化粧をよくおこなう理由となっているのに対し,女性は男性が化粧をおこなうことをあま
り期待していないことがわかる.
また,性役割として男性性の高い男性ほど,また女性性の高い女性ほど,化粧に関心をもち,化粧をよくおこなっている.これは,それぞれの性に期待された役割のなかで,化粧をおこなうことが期待されていることを示唆する.
さらに,若者は化粧について,自分らしい化粧をしたい,化粧はおしゃれの一部だと思うなどの
「魅力向上・気分高揚」,化粧をせずに他人に見劣りしたくない,化粧をせずに知人に会うと恥ずかしいなどの「必需品・身だしなみ」,それに学生のうちは化粧をするべきではない,化粧しても効果がないと思うなどの「効果不安」という三つの意識をもっている.具体的には,男性では「魅力向上・気分高揚」の意識が化粧行動に関係し,女性では 「魅力向上・気分高揚」「必需品・身だしなみ」
「効果不安」の意識がすべて化粧行動に関係している.
また,彼らの化粧意識は,自己の外見や他者に対する行動など外からみえる自己側面を意識する程度の高さ(公的自意識)や,他者の化粧や服装など外面に現れた特徴への注意や関心の高さ(外的他者意識)が化粧行動や化粧意識に影響を与えている.これは,化粧行動や化粧意識が単純に外面への意識の高さだけではなく,他者からの評価的態度への敏感さなどと関係していることを意味している.すなわち化粧は,個人内で完結する行動ではなく,他者とのかかわりのなかでおこなわれる行動であることを意味している.
このような化粧行動や化粧意識は,日常的に接する人物やメディアが化粧行動や化粧意識を促進したり,抑制したりする要因になっている.このことからも,化粧が社会的・文化的現象の一つであることがわかる.
5.化粧研究の広がり
化粧には,外見を飾るという意味だけではなく, 身だしなみや身づくろいという意味もあり,それぞれの時代の社会や文化の内容が反映している. したがって,化粧は,それぞれの時点における社会や文化との深いかかわりのなかで伝承され,かつ変遷を重ねてきている.安定した社会や文化のなかでは,化粧は,信仰・風習・制度・思想・生き方などとともに,規範的なものとして受け継がれた.だが,歴史が変化するとき,新旧の対立と交代に巻き込まれ,それがまた次の化粧を生みだす素地となった.
化粧は,それぞれの社会・文化の雰囲気に適したものであることを要求され,その社会・文化の雰囲気に応じて秩序ある変遷・展開を遂げてきた現象なのである.化粧はまた,男女を問わずおこなわれる日常的な文化行動の一つである.文化にはいうまでもなく,抽象化された言語や概念で形成された部分とならんで,明確な言語化や概念化はされていないものの,あらゆる集団が生活のなかで生み出し,身体性や雰囲気を包み込んだ部分も含まれている.
ひとは,生れ落ちた瞬間からその社会の文化を, あたかも空気と閉じように吸って,成長する.しかしひとは,その過程で社会の文化を活性化し, 創造する能力を発展させることもあり得る.その場合,ひとには他のすべての成員とは違った,そのひと固有のアイデンティティを確立する可能性が開けてくる.化粧は,このようなひとと社会との関係,またそのひとがどのような人物であるかを見通すことを可能とさせる.
以上のような研究を博士課程在学中におこない, 学位論文としてまとめた.その後,今日にいたる まで,化粧に関する研究を積み重ねてきた.
たとえば,さまざまな社会的場面でひとがどのような化粧をおこなうべきと考え実際の化粧をおこなっているのかという化粧規範に関する研究, 電車内や駅といった公衆場面で化粧をすることへの社会的是非や実際の化粧行動およびその規定因に関する研究,一般の女性だけではなく男性や妊産褥婦へのマニキュアがもたらすリ
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外文文献翻译
译文:
关于对化妆研究的邀请
1.关于对化妆的研究
到目前为止,关于化妆的研究很少。常常因为研究人员的兴趣,进行了零碎的讨论,而并没有系统的研究。
正如心理学家艾伦·布尔沙伊德(Ellen Berscheid,1981)指出的那样,由于被不承认外貌的真实影响的集体意志所影响而继续影响着过去和现在的研究和实践,而且因为身体外观的改变,即涂抹在脸上的护肤品和涂抹的化妆品,与美丽与否问题有关,也成为了避开了研究的原因之一。也就是,单纯的将化妆作为对象的话,这对于社会的影响,什么是美,什么是丑,又该如何变美,这些论点成为了焦点,以至于研究内容以及研究人员受到了批评,没有了进展。
对于这样的化妆研究,而产生了什么是化妆,为什么人们化妆,化妆的意义这样质朴的疑问,从心理学以及文化史学方面开始了研究。
大多数对于化妆的研究仅限于化妆品和化妆品方法的历史研究,因此被视为社会和文化现象之一。 然而,我们日常生活文化中的化妆过程中几乎没有阐明过什么样的转变和发展。
此外,基于许多关于女性化妆的研究的刻板印象,让女性成为了唯一的研究对象,因此并没有男女比较的化妆的真实情况的研究。
在2008年对佛教大学提交的学位论文《存在于日本的生活文化中的化妆》一文中,试图解决这些问题,大胆打破化妆普遍接受的固定观念而进行了挑战。
在本文中,我想介绍一些内容作为研究评论和化妆研究的邀请,并且,《从日本文化中看化妆》(2009年,水曜社)将作为学位论文进行出版。
首先,在学位论文中写道,化妆是日常行为之一,无论男女,不仅在日本,还是全世界,化妆都深受关注。指出针对化妆并没有进行深刻的讨论,化妆是具体的社会和文化现象之一,它是一种与社会,文化和心理密切相关的行为方式和价值标准,也是一种习惯。 化妆是社会和文化发展的产物,它也是社会与文化的反映。也就是说,对于化妆的研究不仅仅是一个利益问题,更是一个有价值的研究课题,可以看到未来社会和文化的发展。
对于化妆的研究是一项跨学科和综合性的研究,涉及广泛的领域,如考古学,民俗学,历史,国家文学,社会学,医学,化学,心理学等。为了能够全面的研究化妆,需要对化妆进行具有结构性和动态化的研究。
结构性的研究是一项关注心理学和行为的研究,即使随着时间的推移,这种研究仍然具有相对不变的特征,动态化研究是一种反复从时间变化中以文化,风俗为重点的研究。 通过这两项研究,试图能够全面的理解化妆,并解释化妆是什么。
2.化妆的定义
谈到化妆,一般都会认为是女性在面部的色彩涂抹。是为了保持表面,特别是皮肤的健康,并创造美丽的外表而进行的活动。 然而,有史以来的化妆,不能以此全部说明。化妆不仅是颜料的涂抹,也不是仅限于脸部的作用。
化妆的语源是”Kehahi”,”Otsukuri”,”Mijimai”,”Osimai”等等词语。即使在平安时代的文学《源氏物语》和《枕草子》中也有“化妆”这个词用来表现美丽的妆容,但是作为”kewai”的语源的“kehahi”,进入镰仓时代,作为外观和修饰的意义出现。换句话说,化妆大致分为两个部分:涂抹颜料,修饰和装扮。
化妆的目的和意义极其多样,并且以复杂的方式交织在一起,但基本上它们可以大致分为“变身”和“装饰”。变身是将颜色应用于脸部,描眉以及延长睫毛的过程。或者,它是通过改变脸部的特征来改变印象。有作为魔法禁忌或诅咒的宗教象征的化妆,也包含防御,伪装,隐藏等目的的实用功能。另一方面,“装饰”是给自己做出修改,是为了有一定效果而做出的自我改进。这是希望自己或者他人能够认可自己,做出好的评价而有的行为。
3·化妆的变迁 - 动态理解
因为化妆是在世界各地都存在的,所以在本文中,主题仅限于日本,以及化妆在历史上如何在日本文化中被转化和发展的,为此我们区分了三个时代来进行不同的考察,这三个时代分别是“基层化妆时代”,“传统化妆时代”和“现代化妆时代”。
在基层化妆时代,化妆具有保护皮肤免受各种自然条件如热,冷,阳光和干燥的实际目的,并且存在于诸如护身符和治疗之类的神奇宗教行为中。这个时代,化妆开始被发展为对它所属的团体的归属感和作为性的象征等的表现所存在。这个时代的化妆品:刺青,红色颜料化妆,齿黑等与当时的地域与社会有着强大的联系。
在早期,男性和女性的化妆没有差别,化妆是因为生活的必要性,但当统治者在社会中出现,化妆成为从属性的象征,在男性被女性选择,女性淘汰男性的社会中,从属于较低级别的人会为了上层阶级的人而化妆,以便在性和经济上占主导地位。但是,当我们从母系社会走向父权社会时,化妆的主体变成了女性。
传统的化妆时期是基于美学意识,即化妆源于气候,气候和自然环境的差异,取决于社会和文化,并进一步涉及政治,经济,社会,文化和宗教。红色颜料与白粉的化妆术出现,这是一个发展而又稳定的时代。
在这个时代,化妆是在优势控制的关系中完成的,特别是男性的化妆,即使处于统治层,也是为了与自己的上层建立联系而存在。而女性的化妆是在与男人的关系有关的,特别是父亲和丈夫。在基层化妆时代,化妆与生命和死亡没有直接关系,例如魔法和信仰以及属于基层化妆年龄的所有群体的象征,但是能使男性和女性在他们所属的群体中能更好与支配阶层呼应,男性化妆是一种好斗的,勇猛的表现,而女性的是富有表现力,女性化的化妆,这些化妆反映了社会喜爱的习俗,可以看出道德,伦理和化妆相互影响。
现代化妆时代是化妆作为一种自我表达手段的时代,使用随着技术发展而推进的化妆品和化妆方法。在这个时代,化妆已经离开了支配地位和支配地位之间的关系。当然,虽然统治者在传统化妆时代的影响力并没有完全消失,但是化妆的自由却大大增强。
在17世纪,将采用薄而自然的化妆来代替精致的化妆,这不是来自作为统治阶级的武士的要求。人们认为,作为静态的和具有技巧性的浓妆容的传统化妆被认为是不自然的,薄而自然的化妆被认为是普通人对统治者的服从的否定,以及对自然和人性的反映。然而,对于武家的女性来说,并不是那么喜欢富有表情的化妆,从德川时代开始,直到20世纪上半叶,她们仍喜爱精致的妆容。化妆的执行与执政层的要求不同,尽管它是该地区的统治群体的要求。这表明自然,流动的社会和文化取向开始出现。事实上,即使化妆不会变得如同面具一般,而是能够不时地适应不断变化的生活方式,特别是在二十世纪下半叶。 在文化中,化妆变得多样化,产生了质的变化。
在基层化妆时代,无论进行化妆的区域或社会如何,都有许多共同的部分,而在传统的化妆时代,存在特定社会和文化中常见的化妆行为和意识。此外,传统化妆在与现代化妆时代的政治,经济,社会,文化和宗教的深层关系中得到发展和建立,传统化妆时代的共同化妆行为也存在。 他们从化妆意识中解脱出来,并开发了各种美容行为和美容意识。 此外,选择什么样的美容意识和什么样的美容行为,不仅受到文化和社会的影响,而且还受到个人意图和属性的影响。
4·化妆和个人 – 结构性理解
因为化妆不仅受到社会和文化的影响,而且受到个人意图和属性的影响,因此有必要研究个性差异因素(如人格特质)与化妆行为和意识的关系。
一项针对青少年男性和女性的化妆兴趣,化妆行为以及为了吸引异性而展开的化妆行为的调查显示,本以为女性是为了男性而化妆,但其实并非如此。
此外,高度认同自身性别角色的男性和女性对化妆更感兴趣并且经常化妆。
另外,对于年轻人,他们想化“反映自己”的妆,认为化妆是时尚的一部分,会提升魅力,令人振奋,在没化妆的时候见熟人是令人害羞的,对于他们来说化妆品是必需品,但也有认为学生不应该化妆,化妆对于他们来说并没有效果,存在着这样的三种想法。具体来说,在男性中,“吸引力和情绪提升”的意识与化妆行为有关,而在女性中,“吸引力/情绪提升”,“必需品/外表”和“效果焦虑”的意识都与化妆行为有关。
此外,他们的化妆意识是他们意识到自己的自我方面和他们对他人的行为(公众自我意识)的高度,以及其他人的化妆和服装在外面出现的特征的外观的存在。注意力和兴趣(对他人的外部意识)影响化妆行为和化妆意识,这意味着化妆行为和化妆意识不仅仅是外部意识的高度,而是意味着它与人对评价态度的敏感性有关,也就是说,化妆不是在个人中完成的动作,而是在与他人的关系中进行的行为。
这种化妆行为和意识是通过人们和媒体在日常接触中促进和抑制行为和意识的因素。由此我们可以了解到,化妆是社会性的,文化性的现象。
5·化妆品研究的传播
化妆不仅具有装饰其外观的意义,还具有修饰自身的含义,反映了每个时代的社会和文化内容,因此化妆存在于每个时间点。 在一个稳定的社会和文化中,除了信仰,习俗,制度,思想,生活方式等,化妆已经流传下来并且已经与社会和文化建立了深厚的关系。 它被传承为规范性的行为,但是当历史发生变化时,它就陷入了新旧的对抗和交替中,它又成为了下一个妆容的基础。
化妆品要求适合每一种社会文化氛围,这是一种根据社会文化氛围经历有序转型和发展的现象。它是男女日常文化行为之一,不言而喻,在文化中,它是一种清晰的语言表达和概念化,以及由抽象语言和概念形成的部分。尽管尚未完成,但所有团体都在其生活中形成,改变了它们。
从一个人出生的那一刻起,他就会吸收和发展社会的文化,人们可以在这个过程中培养振兴和创造社会文化的能力。在这种情况下,有可能建立不同的个性。化妆就是这样,建立人与社会的关系以及人与人的关系。
我在博士课程期间进行了上述研究并将其作为论文进行了研究,之后一直在研究化妆直到今天。
例如,关于人们认为他们应该在各种社交场合化不同的妆,有着怎样的化妆规范。以及关于在公共场合如电车和车站化妆的社会研究。 研究化妆效果及化妆行为的实际原因及其决定因素,研究不仅普通女性而且包括男性和孕妇,并且化妆品企业和消费者之间的关系。研究日本的发型历史及其美感的转变,如当代发型的共同特征和德川时代的日本发型方式等。
然而,这些只是化妆研究的开端,为了系统地讨论化妆,还有许多问题需要考虑,我目前正在泰国的一所国立大学工作,已经研究过的是固有在日本的,还有必要对东亚的共同文化进行比较研究。
已经指出,化妆是具体的社会和文化现象之一,它也是一种与社会,文化和心理学以及基于它的习惯有关的行动和价值标准。如果化妆是社会,文化和心理学的产物,那么就可能无法将其作为一种学术意义进行研究。
关于化妆研究的内容有许多,但我想通过逐一解释它们来回答化妆是什么以及为什么人们化妆的问题。
摘译自《化粧研究への誘い》(平松隆円)
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